株式会社Nazuna
日本の伝統家屋をリノベーションした旅館や⼀棟貸宿を運営する宿泊施設の運営会社。Kirakuは2018年に株式会社Nazunaに一部出資し、経営支援及び事業展開の支援を行っております。
Story
2017年、Kirakuは京都にて稀に見る大型京町家2棟と出会い、それを宿(現Nazuna 京都御所)として改修したいと思い、運営会社の検討を行っていた。
その当時、株式会社Yumegurashi(現株式会社Nazunaチーム)は京都で町家を宿泊施設として改修し、上質な一棟貸宿及びミシュランガイド掲載の旅館を「七十七(なずな)」ブランドで運営していた。京都で町家の宿の殆どが無人でサービスなしの一棟貸宿であった中、「七十七」は独自のおもてなしと宿泊体験を作りこみ、お客様に提供することで、高い評価を受けていた。
Kirakuは、「七十七」のサービスや実績を調査・分析した結果、このチームに運営いただきたいと思い、連絡をした。その後、一緒にプロジェクトを進めていく中で、二社の事業のシナジーを感じ、両者の事業をより拡張しようと多店舗展開を目指すことにした。
日本において、旅館を含む小規模の宿泊施設は、家族経営等で宿の「所有」と「運営」が一体となっていること多い。この事業モデルには様々なメリットはあるが、一社で所有及できる宿の数に限度があることや、宿泊業以外にも事業を行っていること等から、多店舗展開が困難のことがある。
一方、「所有」と「運営」を分離し、宿泊施設運営に特化した会社が運営を行い、別のオーナーが宿の所有及び設備投資を行うことで、運営会社はより柔軟に店舗展開ができる。また、多店舗展開する中で経理や人事、マーケティング等、各宿で重複する機能も運営会社にて一元管理することで、運営の効率化に繋がると共に、宿毎における業務・費用負担も軽減できるなど、オーナーにとってもメリットがある。
このような背景のもと、Kirakuは株式会社Yumegurashiのチームと共に上質な宿泊施設を運営する新しい運営会社「株式会社Nazuna」を設立することにした。「七十七」ブランドで運営していた旅館と一棟貸宿をそれぞれ「Nazuna」と「季楽(きらく)」にリブランディングし、その後もKirakuは、Nazunaの多店舗展開に加え、外部システムの導入や内部システムの開発による業務効率化、拡張するための体制構築等の経営支援、新規案件の紹介、及び事業の企画開発等の支援を実施している。
Business
2018年4月、Kirakuは株式会社Yumegurashiと共に上質な宿泊施設を運営する新しい運営会社「株式会社Nazuna」を設立及び一部出資し、経営支援及び事業展開の支援を行う。
株式会社Nazunaは、伝統的な日本の建物を改修した、個性的なスモールラグジュアリー旅館やプライベートヴィラにて、最高のおもてなしを提供することをミッションとする。また、Nazunaの運営する施設では、Kirakuが開発している物件管理システム「Hamlet」を活用し、業務のデジタル化、KPIのデータ化等による業務の効率化を進めている。
2019年1月に一棟貸の京町家の宿「季楽 京都 本町」を開業し、2019年2月には、大型京町家2棟を改装した全7室のスモールラグジュアリー旅館「Nazuna 京都 御所」を開業。2020年6月には、明治時代に建てられた京町家が並ぶ路地一体を改修した、全23棟の旅館「Nazuna 京都 椿通」。同年に宮崎県日南市飫肥地区にて、大型武家屋敷を改修した全5室の温泉旅館「Nazuna 飫肥 城下町温泉 -⼩⿅倉邸(こがくらてい)-」が開業し、Nazunaの飫肥での拠点ができる。
現在、Nazunaは「Nazuna」ブランドで4棟の旅館、「季楽」ブランドで10棟の一棟貸し宿を展開。