Story

近年、京都では町家を保護・再生するプロジェクトが増加している。約4万軒の京町家のうち2%にあたる約800軒が毎年解体されており、京都の歴史ある街並みが危機に瀕していることが背景にある。一方、町家の改修には多額の費用と特殊なノウハウを必要とすることから、まとまった広さのある土地では歴史ある建屋を取り壊し大型のマンションやホテルを建設する動きも活発である。本プロジェクトの町家群も例外ではなく、元々は別の事業者が建屋を解体し大型ホテルを建設する予定であった。京都の象徴的な景色を守り後世に残したいという想いが、路地一体を取得し町家群の保存・改修に取り組んだ原点である。

Nazuna 京都 椿通は、築110年以上の町家が立ち並ぶ約1,400平米のL字型路地一体を一つの宿に改修した全23室の旅館。玄関口となるレセプション棟は奥行きのある京都らしい造りで、お客様をお出迎えする場のみならず外界と「椿通」の世界を結ぶ小路でもある。レセプション棟を抜けると、そこには外の世界と隔離された昔の花街を思わせる街並みが広がる。石畳の敷かれた街路は夕暮れと共に提灯や置き行灯が灯り、椿通は艶やかさを帯びる。

23棟の町家は23の半露天風呂付客室に生まれ変わり、京都の自然美をテーマとした「TAKE」「MIZU」「IWA」「HANA」「HA」の5つのカテゴリーを設けている。

また、椿通内には6席限定のシェフズテーブル「q」と、厳選した最高品質の国産和牛を提供する高級焼肉店「和牛料亭 bungo」の2つのレストランを設け、特色ある食体験も提供。

Information

開業
2020年6月
客室数
23
運営
株式会社Nazuna