季楽 京都 本町
築50年以上の京町家を改修した宿「季楽 京都 本町」。京都市中心部から車で1時間ほど離れた宇治茶の名産地「和束町」を訪れたくなる宿をコンセプトに誕生。
Story
京都府南部に位置する宇治茶の名産地「和束町」は、鎌倉時代初期にあたる800年前から茶を生産する宇治茶の最大産地であり、町全体に茶畑が広がる美しい景観から別名「茶源郷」とも呼ばれている。しかしながら、近年になって観光地として訪日外国人からの注目が高まりつつあるものの、この町が有する素晴らしい歴史と景観はまだ多くの人に知られていない。
こうした現状を受け、和束町の出身であり、当施設に向かう路地の入口にあたる場所で喫茶店「きっさこ和束」を営むオーナー様の「和束町の魅力をより多くの人に知ってもらいたい」という想いを基に、Kirakuは運営パートナーの株式会社Nazunaならびに空間プロデュース国内最大手の株式会社乃村工藝社による共同プロジェクトとして、築50年以上の京町家を改修した宿「季楽 京都 本町」をオープン。プロジェクト資金については、不動産に特化したクラウドファンディングで全額調達。
宿のコンセプトを「Road to WAZUKA 和束に行きたくなる場所」とし、伝統的な京町家に宿泊いただくことで日本文化を感じていただきながら新たな京都の魅力にも出逢える宿泊体験をお客様に提供。
「季楽 京都 本町」に入りイグサの香りと昔ながらの雰囲気が漂う土間を抜けると、枯山水庭園を模した空間に広々としたベッドを置いたユニークな主寝室が広がる。一際目を引く大きな岩のアートワークは、和束町の石寺の風景がモチーフ。その岩を中心に砂利敷きの庭園に見立てた空間が演出されており、和束の大地で寝転がっているような体験を味わうことが出来る。また、茶室をイメージした2階の居間は和束町産の宇治茶を味わいながらガラスの床越しに階下の枯山水を眺められ、屋外の坪庭には露天風呂を設けている。京町家で暮らすように泊まる特別な宿泊体験を楽しむことができる。
「季楽 京都 本町」は、たくさんのお客様に日本茶の文化をお楽しみいただき、愛される宿となるように思いを込めて作られた宿である。
Information
- 開業
- 2019年1月
- 客室数
- 一棟貸型
- 運営
- 株式会社Nazuna